院長ブログ

エリート・ミイラ取りがミイラ?

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 東大合格率最高の私立男子中高校と言えば、校名がすっと出るでしょう。エリート中学生から社会奉仕の宿題として、「どんなひとが睡眠に問題を持つのか」調査に協力してほしいと連絡を貰いました。うちのクリニックには色んな方が遊びに立ち寄ることを大歓迎。睡眠の仲間で東京から小林先生がたまたま近くにおられたのでインタビューに参加して下さり、後にエリート校の緒方OBも加わりました。緒方OBと学生の会話から知ったこと:恒例の寒中水泳、最近はふんどしが透けるのが問題となり、下に海水パンツ履いていると。ふんどし要らんやんかい、笑。
 頼もしい3人に会った瞬間、「ヨッ、エリート!」と声かけしたら、段取りした子が「成績順はマスクの子が一番、私が二番、彼が三番」と、笑いながら答えてくれた。

私:なぜこのテーマを選んだの?
二番っこ:母親に「大人って何で悩んでいるの?」と聞いたら、「眠れない」と答えたから。
私:なぜお母様が眠れないと思う?
二番っこ:僕の成績がよくないから
私:じゃ、君が頑張れば悩み解消じゃん、笑
二番っこ:・・・・
私:ところで君たちそれぞれの睡眠時間が聞きたい
三番っこ:6時間
二番っこ:7時間
マスクっこ:9時間

瞬間に私と小林先生が顔を見合わせ、笑ってしまいました。うわ、教科書通りだ!

私:それぞれの住む場所は?
三番っこ:市外で通学90分
二番っこ:県外で通学60分
私:マスクっこは市内だろう
マスクっこ:はい、そうです

私:レム睡眠で記憶が固定されるから、睡眠時間を減らせば記憶の量が減るんだ。だって君たちは難しい受験に受かった時、同じスタートラインに立っていたはずだよ。ところで睡眠が最短の三番っこ、ご両親の睡眠時間は?
三番っこ:たぶん3,4時間
私:涙出そうだ。この問題は君たちの責任ではない。社会問題だ。過去に大阪公立大学で講義した際「理論はわかるが、社会が私たちを寝かせないじゃないか」というアンケートを貰った時、辛かった。
https://www.suimin-memai.com/blog/meiho/entry-494.html

最後に「二番っこ、お母様が眠れるようになるには、まず君から寝ようね」と、ミイラ取りがミイラになった結果でした。レポート書いたらまたみせてほしい、また、一緒に子どもたちを寝かせる活動をしないかと声かけ、送り出しました。

頑張れ!日本を支える子どもたち!


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